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笑う警官

 グループK第5回公演。2013年6月18日、笹塚ファクトリーにて。公演は23日まで。




 善光寺でご一緒している伊藤貴子さんが招かれて出ると聞き、たまたま同時期に映画を観に上京しようと思っていたので都合をつけてハシゴした。
 アニメでお馴染みの大塚明夫氏が出ていた。すらりと長身で、髭面からあの低音を紡ぎ出す。ネモ船長もブラックジャックもカッコよかったが、生で見るとそれ以上にカッコいいんだ彼は!
 終演後見送りに出てきてくれていた彼に話しかけた。
 「いつもアニメばっかりでしたが、今日初めて生で拝見しました!」
 「ありがとうございます。是非また会いに来てください!」
 うはー!ヤバいよ。あの声で直接個人に向けてそんなメッセージ発しちゃうなんて反則だよ。大の男がクラっときてしまう。
 今回大塚氏は主人公の敵役といったポジションだったが、何せラスボスなのでクライマックスまで直接対決はない。その分、最後の見せ場でたっぷり魅せてくれる。出番が少ない分、とても印象深い。演出家も解ってる。そして、何より凄いのはこの舞台は彼を見せるためのものではないという事。主役の香川耕二氏は殆ど出づっぱりだが、大塚氏が出てきても決して見劣りしてはいけない役どころだ。そこが崩れたらこの芝居そのものが成立しない。伊達に主役張ってねぇぞという圧倒的な存在感で大塚氏を迎えていた。
 普段馴染みがないが、この芝居は「ハードボイルド」と分類されるらしい。座高高いのに一番前に座ってしまったからなるべく頭を低く、やや猫背になって観ていたのだが、途中から首や背中の痛みも忘れて見入っていた。たまにはこういう芝居もいいもんだねえ。

 我らが貴子さんは主人公に味方する側の刑事。初日からやや声を枯らしての登場。どんだけハードに練習したんだ。しかし、いつものかわいい声でなく少しドスの利いた声になって、こたびの役には120%ハマッていた気がする。そこまで計算しての事ではないだろうが、頑張ったからこその結果だと思う。グッジョブ!

 始発で甲府を出て午前中に「言の葉の庭」午後一番の回で「ハル」を観て秋葉原で買い物。その後早めに夕飯を食ってから笹塚に移動して「はたらく魔王さま!」の舞台を散策しようなんて考えていたのに、もたもたして時間に余裕がなくなり、更に通いなれた京王線と油断して飛び乗ったら特急でいきなり明大前まで連れて行かれ(東京在住時にも経験あり:恥)、結局駆け込みに。それでも間に合ったのは初めての劇場だからと駅前で迷う時間がマージンとして計算に入っていたおかげ。甲州街道まで出て看板を見つけたのだが、帰りに駅側の階段から出たら本当に駅のまん前だった。下調べは、入念に>自。
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by sompi1 | 2013-06-19 18:59 | レヴュー | Trackback | Comments(0)