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新スターライトクイーン誕生

 てっきり「アイカツ!」最終回かと思ったら3月は大の月だった。ちゃんと予告もあった。
 スターライトクイーンカップ決着。ルミナスの3人が最後、あかりがオーラスってのはちょっとわざとらし過ぎる気もするが、大人向けではないのでそのぐらいはいいか。



 主人公の大空あかりが最後にトップに立ち、スターライトクイーンの栄冠を得る。それだけなら割と普通のサクセスストーリーだが、先代主人公の星宮いちごはスターライトクイーンになっていないうえ、その他の勝負でも一度も神崎美月に勝ててはいなかった(※)事を覚えている者にとっては結構感無量だったりする。

※2020年6月25日補足:チームとしては2WingSとして美月のWMに勝っていた。

 その神崎美月は3年間スターライトクイーンの座に君臨し伝説となっている。これはつまり入学と同時にスターライトクイーンにならなければ物理的に無理なのだが、スターライトクイーンカップは「年度末」に行われている。という事は美月は入試合格時点で入学前にクイーンの座を得ていた事になる。そら伝説にもなるわ(笑)。
 既にスターライト学園を離れている美月が今年に限りゲスト解説として呼ばれているあたりも若干のツッコミ所ではあるのだが…苦笑。その美月でさえ出せなかったという学園史上初の「スペシャルAランクアピール」を大空あかりが出すというのは、演出とは言えちょっと乱暴な気もする。まぁ、盛り上がったけどね。

 最後のティアラ授与式でコメントを求められた美月が
 「大空は、太陽も月も優しく包む、広い空のようなアイドルになれる」
と言った。言葉だけなら普通の励ましの言葉だが、あかりが憧れ、目標とした星宮いちごが結成したアイドルユニットが「ソレイユ(太陽)」である事を考えるとこのうえない賛辞を贈っている事になる。キャラ命名の時点で既定路線だったんだろうけど、ここで使うとは心憎い。

 予告にはいちごの母であり伝説のアイドルユニット「マスカレード」のひとり星宮りんご(相方はスターライト学園の学園長、光石織姫)の姿も見えた。いよいよひと時代終わるんだなぁという感慨がある。3年半の長きにわたり、いわゆる「悪人」をひとりも登場させぬままここまで盛り上げて見せた「アイカツ!」は近年稀有な作品ではなかろうか。

 ちょっと下世話な話になるけど、2作目の映画の時はちょっと感心した。「マクロス」で確立された「別人歌担当」システムを利用して、各期8人組の歌手グループに全員の歌を担当させるこの作品では、歌だけの出演キャラは声優のギャラが発生しない。こうやって制作費を抑える効果もあったかと思った。尤も、実際に歌だけで台詞のなかった節約キャラが何人いたのか数える余裕はなかったが。あ、いたじゃん悪人、製作サイドに(苦笑)。
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by sompi1 | 2016-03-24 19:56 | レヴュー | Trackback | Comments(0)