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市販品カウンターウーファ購入

 ハードオフでオンキヨーのSKW-320を見つけた。実は以前にも見かけたのだが、その時は懐に5千円の現金がなく二の足を踏んだ。今日見かけたそれは1,980円だった。今日を逃したら後悔すると思い購入した。
SKW-320画像 「オーディオの足跡」サイトより
(エキサイトブログが外部サーヴァ参照画像のURLを勝手に"https://~"に書き換えてしまうようになったため一時期すんなり表示されなくなったけど向こうのサイトもhttpsになったため解決したっぽい。2019年11月記す)




 メーカーの扱いとしては「サブウーファ」らしい。当時アクティヴウーファに積極的だったヤマハなんかはサブウーファとスーパーウーファを区別しており、その区分に従うならむしろスーパーウーファ寄りの製品なのだが、現在はヤマハも全てサブウーファになっている。まぁ、低音の量感を増すのがサブウーファ、低域限界を拡張するのがスーパーウーファだというのなら、小型スピーカの低域を補うにあたり、その両方の役目を果たすわけだからどっちでも間違いではない。そして20cmウーファ密閉型のそれは、大型システムに加えるにあたり低域限界を延ばす役割を充分に果たせるとも思えないので、製品単体としてはサブウーファでいいのかも知れない。
 買った時に「バスレフダクトが見当たらないなぁ」と思ったのだが、帰宅してググってみたらなんと密閉(いわゆるエアサスペンション型)らしい。これはちょっと嬉しかった。「最終的には共鳴による低音増強に頼らず、密閉箱でウーファの最低域を単純共振系で仕上げたい」というささやかな願いが叶う。
 折角2つのウーファを搭載するのだから、内部ステレオ(カウンター駆動ステージ1)で使える事を期待したが、これはあくまで1ch構成、つまり問答無用にカウンター駆動ステージ2らしい。まだ開腹してないから確認してはいないが、恐らくユニット背面(磁気回路)を直接(または魂柱で)結合していない外郭カウンター構造だと思う。これだけしっかりした箱ならそれでも充分にカウンター効果は得られるだろう。
 オンキヨーのサイトの説明文にも「反作用」の語は頑なに登場せず、辛うじて「重心が常に一定となり」という記述に留まる。更に「キャビネット内の気圧変化をほぼ一定に保つことに成功」という意味不明な記述によって続く「これによって、キャビネットの不要な振動の発生を驚異的に低減」という事実の理論的根拠をミスリードしている。

 早速、寝室のシステムに繋いでみた。元々使っていたヤマハASTウーファYST-SW225への信号線をSKW-320に挿し換える。仮置きだったYST-SW225は右スピーカより更に右に置いてあったが、良質な低音は方向感もかなりはっきり出てしまい気になっていたので、SKW-320はラックの背後、センター位置に置いてみた。ここだとレヴェルやカットオフ周波数の調整がとても面倒だが、SW225で大体のポイントは出してあるので大丈夫だろう。
 二階の寝室まで担ぎ上げるのに結構重くて大変だった。10kgぐらいあるかなと思ったらなんと15kgもあるのか。55歳の僕にはこのぐらいの重量が限界のようだ。もう30kgとかあるスピーカはひとりでは運べない。

 ラックの向こうにあるウーファは板で遮られているので直接音は届かない。しかしサブウーファだし、そもそもユニットは横向きについているので、あまり気にしない事にした。テストで鳴らしている時、箱に触れてみたが全く振動を感じない。よしよし、ちゃんとキャンセルできてるな反作用振動。
 しかし、ちょっと残念な事にウリであった「歯切れのいい低音」に関してはYST-SW225にちょっと譲る感じだった。20cmウーファで25Hzまで出そうってんだから恐らく振動系をかなり重く作られているのだろう。まぁ20cm×2だから28cmφウーファ相当の振動板面積はあるのだが、それをたった20リッターの密閉箱に押し込めて低音を出すにはこの選択しかなかったのだろう。対するYST-SW225は25cmウーファ一発(下向き配置)で容積も恐らく20リッター弱だが、ASTなのでバスレフ以上に低域を伸ばせる。低音のキレの良さではエアサスには劣らない。その分やや「軽く」なるのであとは好みだろう。

 これからしばらくはフィッティングという名の蜜月期間。セッティングを調整しつつ楽しむとしよう。3D("2.1ch"とは呼ばない)とは言えウーファまでカウンター駆動ステージ2で統一、しかも念願の密閉ウーファなのだ。勿論アンプもスイッチングアンプなのでカウンター駆動ステージ2(BTL)。やたら安価にまとめてしまってはいるが曲がりなりにも夢のフルカウンター構成だ。当分は楽しませて貰うぞ。
 思えばプラスウーファというコンセプトを最初に商品化したのもオンキヨーのSL-1だった。でかいし高価だしとても手が出なかったが、結局こうしてオンキヨーのアクティヴウーファを手にしてしまうとは、長生きもしてみるものだ。

後日譚>
 カットオフ周波数の調整がどうしてもうまくいかず、しばらく格闘したが、どうやらカットオフの回路が根本的におかしいようだ。カットオフ調整を最低まで下げても100Hz以上の信号がちっとも減衰していない。個体の問題なのか設計ミスなのかはまだ不明。バラしてみなければわからないのだが、結構な図体なのでなかなか手がつかない。

更に後日譚>
 実はまだ何も手が着いてない(汗)。SNSで知り合った人がこれの姉妹機(16cmウーファの310)を中古で入手した所、問題なく鳴っているらしい。という事は設計的に問題があるわけではなさそうだ。やはり「修理」が必要なのだな、むむむ。

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by sompi1 | 2017-01-27 20:01 | オーディオ | Trackback | Comments(0)