2006年 03月 21日
劇団離風霊船「ゴジラ」
途中ハヤタが舞台の袖に引っ込んで
「これまでの警官人生で最も屈辱的な日でした!」
とか叫んだり、「フジサンケイグループ」が「みのもんた」になったり(さすがにシアターアプルのイヴェントでフジをコキ下ろすのは憚られたか:笑)相変わらずタイムリーに小ネタを織り込みながらも、ほぼオリジナル通りのゴジラは懐かしかった。新しい若いゴジラも頑張っているし、2000でやよいを演じた倉林嬢は双子の片割れに、双子だった相川嬢は母・つむぎに…元々再演のたびにキャストを入れ替えてリフレッシュしてきたリブレだから「世代交代」なのか「コンヴァート」なのか微妙だが(笑)。伊藤氏はちょっとしんどそうだったけど、多分まだ彼女に代われる役者はいない。
ラストの微妙な変更は何を意味するのか。いやもともと深い意味はないのかも知れない。あぁこれが大橋さんの今の気分なのだな、と理解しておく。
高橋克実氏がメジャー役者で忙しくなって2000からモスラを引き継いだ江頭氏は続投。この味を出せる役者に恵まれたからゴジラを再演できるのではとさえ思える。
新しい「本物」、そして「ゴジラ」は終わらない。多分これからも、何度でも観るだろう。東宝には二度と「ゴジラ」を作って欲しくない。これ以上歴史を汚して欲しくない。リブレにはこれからも「ゴジラ」の歴史を積み重ねて欲しい。
劇団離風霊船「ゴジラ」 5月29日、下北沢「スズナリ」にて。 劇団離風霊船が「ゴジラ」を再演。初演からそろそろ30年にもなろうという息の長い作品だ。かく言う僕も「ゴジラ」でリブレに出会った。尤も、厳密には初演ではない。スズナリでの初演の時「ぴあ」でこのタイトルを見かけ気にはなったのだがわざわざは出かけなかった。しかし同年すぐ(恐らく数ヵ月後ぐらい)に新宿タイニイアリスで再演の情報を観て、何故か「これは観に行かねば」という思いに駆られた。 衝撃を受けた。舞台の大仕掛けも勿論だが、何より...... more