2008年 11月 01日
やさしさクレジット
梨大祭が終了して梨甲祭(山梨大学甲府キャンパス祭)ももう6回目。久しぶりに映研の新作を観たくて足を運んでみた。
今年もなかなかに豊作らしい。短編集の「B」と1時間の長編1本の「A」とが交互に上映されていた。残念ながら間に合ったのは最終のAのみ。
結論から言えば、かなりヘタクソだった。しかし、僕らの頃とはその水準は大きく違う。「まだ金は取れないな」という程度のヘタクソ加減。ぶっちゃけ、僕らが今頑張ってもここまでの水準の物はできないと思うのが正直なところ。しかも「こいつら本気になったら結構いいトコまでいきそう」と思わされるぐらい、ところどころに「お?」と思わせる物を垣間見せてくれる。練りが足りないのは若さによる未熟さと、命賭けてない軽さ。別に趣味なんだから命なんか賭けなくていいし素人なんだから未熟なのはいい。毎年この程度の物が観られるなら頑張って毎年通うよ。
音が意外にいい。ここ10年ぐらい設備は変わってないと思う。部屋に造りつけの装置でもちゃんと使えばこれだけの音が出せるんだ。ただしこれは上映装置の音質の話で、劇中の音にはもうちょっとこだわりたいところだ。ハードウェア的に仕方ないと言われてしまえばそれまでなのだが、大学生(工学部の部員もいると思う)なんだから工夫をしようよ。電話が鳴るシーンで最初の1音だけ異様に音がでかい(自動レヴェル調整が遅れて動作する)とか、細かいとこだけど。音楽の入れ方や効果音の入れ方はハードウェアの支援をよく利して全体的に上手にできてただけにその「細かい所」がちょっとだけ残念。
あ、苦言をひとつだけ。16:9で作ったなら4:3で上映するのやめて。見苦し過ぎる。
昨年のDVDを配布してくれた。最近コミケでも会わない(いずれ僕が訪ねて行かないと会えない)ので「アニオン」の最新号も買った。明日、時間が取れたらBも観たいな。
11/2
B日程観てきた。
疲れてたので1日置いてしまったら、半分ぐらい忘れてる。
強く記憶に残ってるのは「Hit in the USA」と「神宮寺、神宮寺」ぐらいか。「鉄棒」「tooth brush」は僕らの頃にやってた事を思い出させてくれる拙さがよかった(悔しいが僕らの頃よりずっと高水準)。「flowers in the park」は5年ぐらい前に市川浩美嬢がこれに近い事をやっていた。PCの進歩で完成度は上がっていたがセンスは当時の彼女の方がよかった気がする。「曲がり角」って…どんなんだっけ?(ごめん)てか、短編集なんだからどこからどこまでがどの作品か判るような上映の仕方を考えてくれ。記憶が混交して後から個別に感想を述べられない作品が出てしまう。
Hit in the USA>
これもDaicon4オープニング等古くからあちこちでやられていた遊び。とうとう梨大映研でもこの水準で遊べるようになったかと感慨深い。
神宮寺、神宮寺>
いわゆるネタ物なんだが、自己満足に終わらず演技も編集もパーフェクトに近い見事な完成度だった。ふざけて遊ぶんでもこれだけ「ちゃんと」遊んでくれれば観てるだけでも一緒に楽しい。思わず上映終了後に拍手してしまった。
上映開始前に部員をひとり捕まえて昨日の上映が見苦しかった事を伝えたのだが「わかりません」の一言で済まされてしまいがっかりしたが、この日の上映では正しい縦横比になっていた。少なくとも「できない」わけではなかったようだ。てかそのぐらい自分らで気づいてくれよ大学生。