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 ワウとフラッターは切っても切れない「対」の存在である。ワウとフラッターは物理的には同じ「回転むら」という現象だが、時間軸方向のスケールが違い、主原因も異なる。内容的には1990年に同人誌に書いた話だが、現在に至るも他で語られているのを見かけた記憶がないので改めて記しておこうと思う。

 アナログレコード演奏時、盤の回転と音溝の傾きにより発生するダイナミック(動的)な負荷変動により回転速度が刻々と影響を受けると指摘され、これにより起こる回転速度の変調は「ダイミック・ワウ」と呼ばれた。何故ワウなのかと言えば、針先のダイナミックな負荷変動によって起きた減速がモーターの再加速により復旧するのに時間がかかるからだろう。皮肉な事にこの減速を小さくするためにターンテーブルの慣性(イナーシャ)モーメントを大きくすると、減速の最大値は小さくなるが回転速度の復帰にかかる時間は長くなってしまう。加速度は駆動源(モータ)のトルクに比例し、ターンテーブルのイナーシャに反比例するからだ。
 ダイナミック・ワウが指摘されるようになって、回転変動を小さくするためターンテーブルのイナーシャは大きくなっていった。モータのトルクが同じでは復帰時間が長くなって回転変動の総量は変わらないのだが、変動の振れ幅は確実に小さくなる。回転速度の変動「幅」を示すワウ・フラッターの数値は小さくなるため安易な大慣性化はややインフレーション(と言うよりover killの方が近いか?)気味な時期もあった。
 しかし、ターンテーブルを重くすればする程、判り易く比例的に音がよくなったかと言うと、決してそうでもなかった。ただターンテーブルが重くなれば確実に軸受けの寿命は「比例(正確には反比例)的に」短くなったと思う。



ワウとフラッターは切れない腐れ縁
# by sompi1 | 2024-04-22 10:30 | オーディオ | Trackback | Comments(0)

センセイと呼ばれて

 グレース(品川無線)の朝倉昭氏が亡くなっていた事を2022年5月になって知った。Wikipediaに没年が書かれているのを見て。
 氏とはまあまあ親しくさせて戴いていた。年は親子ほども違ったが、同じ「オーディオ」という趣味を持つ仲間として、友人のように接して下さった。
 オーディオ協会の新年会がなくなって以後、年に一度も会えなかったが、それでもたまに電話を下さったりしていた。年賀状も戴いていた。その年賀状が届かなくなった年に気づくべきだった(恥)。



さよなら、またあの世で
# by sompi1 | 2024-04-22 10:25 | オーディオ | Trackback | Comments(0)

四大元素

 ファンタジーの中では「四大元素」という名が一般的と認識していたが、Wikipediaには「四元素(しげんそ)」と書かれているのね。でもここは馴染みのある「四大元素」と呼ばせて貰う。紀元前4世紀以上前の古代ローマには既に在った認識だという。

 四大元素[火・水・風・土]に気づいた人は凄いと思う。現代文明ではつい最近まで[固体(土)・液体(水)・気体(風)]の「物質の3態」という認識で、これに[プラズマ(火)]が加わったのは20世紀になってからだ。四大元素は現代文明に言う「元素」ではなかったが、現代文明が古代ローマ人の知見に到達するまで2千年以上かかったと思うと溜息が出る。当時の人達の方が現代人より自然と調和して生きていたという事なのだろうか。


# by sompi1 | 2023-07-09 01:30 | レヴュー | Trackback | Comments(0)

 BTL(Balanced Transformer Less)という回路方式は70年代(当時中学生)から知っていた。それが真空管時代に発明された事も。しかし、70~80年代当時、トランジスタアンプにおけるBTLの評価は決して高いものではなかった。

 「 BTLは低音はいいが高音が汚い」それが当時のBTLの「常識」だった。当時はBTL暗黒時代と言ってよいだろう。かのLuxmanでさえ「回路が複雑になるため音の純度が下がる」などと頓珍漢な勘違いを堂々とwebで公表している。





やっと訪れたBTLの夜明け
# by sompi1 | 2023-05-18 18:23 | オーディオ | Trackback | Comments(0)

令和の珈琲

 ふと気づいた。日本が「平成」と呼んでいた30年間と、アメリカがエスプレッソに席巻されていた時期って結構重なるなと。



かくてエスプレッソは「平成の珈琲」
# by sompi1 | 2022-04-11 21:21 | 珈琲 | Trackback | Comments(0)