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故郷はそんなに遠くもなくて(笑)

 故郷は遠くにありて思うもの…と言っても僕は甲府の生まれで今も甲府在住なんだけど。
 父の仕事の都合で小2~高卒までは静岡県富士宮市で過ごした。その後富士宮には住んでいないが親が住んでいるから家もあり、たまに帰っている。甲府にも「帰る」、富士宮にも「帰る」、故郷がふたつある贅沢な暮らし(笑)。
 その富士宮の焼きそばが近年ご当地B級グルメとしてちょっと有名になっているらしい。自分が住んでいた頃にはただの駄菓子屋メニューだったアレが今や全国区って、なんだかフクザツ。でもそのおかげで富士宮から離れた場所で富士宮焼きそばにありつけたりもする。




 山梨市で富士宮焼きそばを破格の安値で提供する店ができたとfacebookで知り、ちょっと気になっていた。ようやく訪ねてみた。
 旧市役所跡東「居酒屋けんちゃん」毎週土曜は川向こうの市民会館でPC相談室に通っているので昼飯に丁度いい。


 昼間は焼きそば屋、夜は焼き鳥も焼いて居酒屋モードになるらしい。

 確かに安い!早速肉入りを注文。その後ふとメニューの下の「肉天」というのが気になって、オプションで追加してみた。
 「混ぜますか?乗せますか?」
 「肉天がどんなもんか見たいから、乗せて」

 テーブルにはソースの横に紅しょうがと「ダシ粉」(イワシの削り粉)。ちょっと気分が盛り上がる。

 富士宮焼きそばを名乗るには3つの必須要素がある(※)。指定の麺(マルモ他4社)、ダシ粉、肉かすだ。そのひとつであるダシ粉はテーブルにも備えられ、好きなだけ足して食べる。

厳密には12もあるらしい。

 テーブルセットが始まった。まずはテコと皿が運ばれてきて、鉄板に火が入る。


 そしていよいよ焼きそばが到着!

 チリトリみたいな専用器具を使う店もあるが、この店では行平鍋に手を加えたものを使っているようだ。


 「肉天」とは案の定、肉かすの事だった。「かす」という名称は慣れない人には印象が悪いので避けたのだ。元々は安く上げるためラードの絞りかすである脂身を揚げた「肉かす」を入れていたのだが、今では肉かすは肉より高価い。焼きそばを安く提供するため敢えて肉かすをオプションにしたあたりは英断と言えよう。その結果、基本の状態では厳密には「富士宮やきそば」を名乗れなくなるのだが、この「安く提供する」事を優先した潔さを僕は肯定する。
 肉かすは一緒に炒めるのが本来の姿なので「富士宮焼きそば」を楽しみたい人は必ずオプションとして「肉天」を指定し、かつ一緒に炒めて貰う事を推奨する。

 見た感じ、とても淡い色をしている。食べてみてもとても淡い味付けになっている。こんがり焦げたソースの風味も悪くないが、これはこれで結構うまい。そして好きなだけソースをかけて食う。
 この薄味を活かすためか、基本の状態ではダシ粉も加えられてないようだ。勿論どかどかふりかけていただいた。しかし空調の風で粉が盛大に舞ってあたりが粉だらけになってしまった。ダシ粉を振る時は空調の風が自分に向いていない瞬間を狙おう。

 肉入りで「肉天」オプションをつけても450円。ヴォリュームは小さめなので一食にするには2つ頼むか、炭水化物コラボが嫌でなければ「ごはん」(150円)を頼むのもアリかも知れない。2つ頼むなら肉入りとイカ入りにするなんて贅沢もできる。
 本物にこだわるのもいいが、この「肉天」のネーミングにも見られる通り、その土地に暮らす人に合わせたアレンジも「もてなしの心」としてアリだと思う。そして、肉天オプションと自分でダシ粉を振れば充分に「本物」の富士宮焼きそばも楽しめる。この敢えて「本物」から半歩踏み外す勇気ある心遣いを歓迎する。
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by sompi1 | 2012-08-25 14:22 | レヴュー | Trackback | Comments(0)