2012年 11月 24日
危機一髪
今やハロー山梨の芝居は事実上、県内トップレヴェルなのだと改めて気付かされた。ハロ山は観客に3時間もの苦行を強いたりしないし、何よりところどころ面白い。
正直、つまらなかった。今まで観た中でも恐らくボトムクラスの舞台だった。客に3時間の苦行を強いたうえ、元のホンなのか演出の小手先なのか知らないが、客の忍耐を踏みにじるブチ壊しな楽屋オチ。ただ座って眺めてるだけでこんなに消耗したのだ。舞台で立ち回っている役者の皆さんはその何十倍も大変だったろう。お疲れ様でした。そんな中でも相原氏の台詞の通りの素晴らしさや、溢れる存在感を抑えておとなしくしてる高畑氏が観られたのは多少の救いだった。
文化ホールは響きが無駄に多く、言葉が明瞭に聞き取れない。実際かなりの部分が何を言っているのか聞き取れなかった。はっきり言って芝居には向かないホールだ。しかし、このホールを使う以上、それでも聞き取れる指導をするのが演出の仕事。今回、観客へのサーヴィスという点において何一つ演出の「仕事」と認められる点がなかった。がっかりだ。
入場料はこの難儀な舞台を作るのに参加した皆さんに、年に一度の誕生日の貴重な3時間は全篇狂言回しの原氏に捧ぐ、という事で納得しておこう。
※初出時、相原氏の名前に誤字がありました。ごめんなさい。