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ハーモニー訪問

 1月7日、山梨県笛吹市一宮に現存するオーディオ喫茶「サウンドライフ ハーモニー」を訪ねた。



 実は、訪れたのは初めてではない。昨年一度訪ねた事があった。その際、カウンタースピーカの話をしたら興味を持って下さり、たまたま車に乗っていた試作2型を聴いてみて戴いた。この時は1本しかなくてステージ1(※)だったのだが、カウンタースピーカ本来の姿はステージ2だと話したら、是非聴いてみたいと仰って下さったので、もうひとつ作ったら持参しますと約束していたのだ。
 結構前にそれは作って、車載スピーカとして使っていたが、なかなか訪ねられずにいた。
車載ステージ2
 右は試作2型で最初にAR-7を使った3番機、左は昨年作った13番機。3番機は引き出し線がベルデンだが13番機では標準仕様になっているので厳密には結構違う(そも同じ箱じゃないし、補強の仕方も作るたびに違う)のだが、同仕様で更にもう1台となるといつになるかわからない。
 そして、たまたまこの日、仕事で近くまで行き、仕事の終わった時刻が15時前と開店時刻に近かった事から訪ねてみたのだった。

 行ってみたら月曜は定休日だったのだが、たまたまご主人が店の前にいらして、折角来たのだからと招き入れてくれた。そこで車から2型2台を外して持ち込んだ。
 店内のシステムはマルチアンプである。500Hz以上を受け持たせるP-610を外して2型に接続。実はこれを知っていたから寝室で使っているF70版(秋葉原で安く入手したモデルで末尾は"-5")の方が好適(低音全然出ないが高域はきれいによく伸びている)だったのだが、今回は「たまたま」が重なったのでこの縁を大切にした。
 しばしFMを流していたが、ご主人「これはちゃんと聴いてみたい」とCDに切り替え。ギターと生歌の録音を何曲か再生。

 ここは真空管アンプを使っている。自作2A3シングルだそうだ。個人的にはリニア(p-p支持)派なので三極管シングルのアンプに興味を持つ事はないのだが、こうして聴いてみると「歪んでいる」という感覚はなく、実に魅力的な音に感じられる。尤も、図面を見る限り初段SRPPからの2A3シングルなので初段と終段の2次歪みを相殺させる絶妙な調整なのかも知れない。それで歪み感がないのだとしたらこれはこれで大したものだが、だからと言って僕個人のp-p支持は揺らがない。

 ひとしきり聴いた後、ご主人は「後方に放射された音の振る舞い」についてしきりに思案していた。実に尤もな反応だ。僕自身、その始末に何の結論も得られず30年放置したのだから。それで結局「やってみるしかない」という事で作ったのが、これ(苦笑)だったのだが。

 その後P-610に戻してまた再生。やはりこの方が「ダイレクト感」がある。しかし後方発音を伴うカウンタースピーカの音にも全く異質な魅力を感じられたのは大きな収穫だった。

 前回ステージ1で聴いて戴いた時より更に興味を持って戴けたようだ。しかし3型も見せたところ、ユニット間の距離が大きくなっているためその「時間差」がとても気になるようだった。確かにステージ1なら波動スピーカのように「ふたつの耳の間隔が」とか屁理屈もつけられようが、ステージ2で使うとなるとそんな時間差はないに越した事はない。彼はステージ2に「呼吸球」をイメージしているようで、極力点音源に近くしてみたいようだ。
 僕としても2型並みの奥行きで10cmクラスを作ってみたいと思ってはいる。また次の試作ができたら耳を借りに訪れよう。


※カウンター駆動には「ステージ1」と「ステージ2」がある。
 ステージ1はひと組のカウンターペアをLRに割り振り、センターの音像に対し100%のカウンター効果を得る。
 ステージ2ではL/Rそれぞれにひと組ずつのカウンターペアを使う。当然コストがかかるが、全ての信号に対しカウンター効果を100%得られる。

 スピーカにおけるカウンター効果は「反作用の対消滅」。反作用由来の振動を「抑え込む」のではなくそも「発生を許さない」。
 反作用により磁気回路の位置が「ブレ」ると磁気回路に対して相対的に運動する振動板もブレる事になり、結果として発音の正確性を損なう。磁気回路が不動となる事により、振動板は初めて厳密な発音が可能になる。
 スピーカエンクロージャの振動(箱鳴り)対策を振動板背面音圧由来に限定して設計しているうちは絶対に解決できない問題をカウンタースピーカは[段ボール箱で]解決した。
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by sompi1 | 2013-01-09 18:05 | オーディオ | Trackback | Comments(0)