2008年 05月 16日
ラッキー・ガイ
「Love Letters」の打ち上げの席で大沼氏は「シチュエーション・コメディ」という言葉を何度も印象的に使っていた。その何たるかはつまる所舞台を観ずして解り得ないのであろうと思い都合をつけて出かけていった。
なるほど、これがシチュエーション・コメディなるものか。というよりもっと低い所で僕は「コメディ」というものを初めて解した気がする。「コント」は「笑い」が「目的」だが「コメディ」では「笑い」は「要素」もしくは「媒体」なのだな、と。必須の要素でありながらそれは目的ではないのだ、と。
アゲアゲのテンションでほぼ常時笑わせてくれた。そしてちゃんとドラマも胸に届けてくれた。
今回、同じ酒場"Lucky Guy"で展開するもう一本「酒場でダバダ」と2本ひと組で、15日には昼夜でその両方を観る事もできたのだが、昼間別の用と抱き合わせで日程を工面したので大沼さんの出る「ラッキー・ガイ」だけを観た。もう1本も観てみたいとちょっと思った。でもごめん、今の暮らしぶりではそこまで無理利きません。
19時半開演、上演105分。新宿22時の終バスが心配で最悪舞台が終わらなくても退場しなければならない…と思っていたが、ラストのあたりでは見入ってしまって時計なんか完全に忘れていた。間に合ったからいいようなものの、危なかった。でももし時間がヤバかったとしても、席を立ち難かっただろうなぁ。
たくさん笑ってもらって、後で酒の肴になるような・・・そんな芝居になってくれれば嬉しいです。
コメディは、役者ではなくお客さんの為に演じられるモノですからネ。