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ハンコック/いのちの食べ方

ハンコック>
 9月1日、グランパーク東宝8にて。
 久しぶりに娯楽映画の王道を見た気分。何千年も前に黒人が「普通の市民」として生活できたのか、とかアメリカ有史以前のツッコミ所はおいといて楽しんだ。ウィル・スミスだもの。

いのちの食べ方(OUR DAILY BREAD)>
 9月2日、テアトル石和にて。
 こういう映画を山梨にもってきてくれるのはここだけだ。パンフを求めたら「さぁ、作ってないんじゃない?」とのそっけない返事。中旬からは「靖国」をやってくれるらしい。てかもうパンフ売ってるし(笑)。
 日々、我々の食卓に上る食材が元々どんなもので、どのようにして食卓に至るのかをそれこそ淡々と映し出す。台詞もなければ字幕もない。テアトル石和のサイトには「出演:牛さん、豚さん、ヒヨコさん」とある。文字通り、出産シーンから始まり、育ち、屠殺され、血みどろの工場で加工されて「肉」になるまでの「工程」が流れていく。トラウトらしき魚は成魚の状態で生簀から「吸い出され」る所から。あと植物も何種類か。壮絶な映像だった。
 映画のポスターには「『いただきます』とだれに言いますか?」というコピー。ろくに信仰を持たぬ日本人だからこそ、食材自体に「命をいただく」感謝を忘れたくない。映像のグロさに評価は割れるかも知れないが、現実から目を背けて都合のいい結果だけ取るというのは嫌いなのでちゃんと見てよかったと思う。
 上映期間が長いからか古い劇場だからか、フィルムの荒れがひどい。音も不明瞭(音質が悪いというより昔の劇場なので音量を稼ぐため響きが多い設計)で台詞は聞き取れないのでこの劇場、邦画には向かないかも知れない(洋画は字幕で観るからね)。
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by sompi1 | 2008-09-03 00:40 | レヴュー | Trackback | Comments(0)