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Garden ~the cross emotion~

 ONEROOM第8回本公演 "Garden" ~the cross emotion~ 
 ネタバレ注意。

 んー、なんつーか…「乱暴な芝居」では不充分。むしろ「芝居に乱暴されちゃった」というのが思いつく中で一番近いかな。
 乱暴な設定。自称異能者が偶然何人も一所に集うのはとてつもない奇跡であるのに、その必然については全く語らず。登場人物の実に1/3が自称異能者という異常な状況で平然と話は進む。
 乱暴な展開。思い上がった自称異能者たちが何でもかんでも自分のせいだと主張し始めるが、全員一様にいじけていて後ろ向きにしか考えない。
 乱暴な決着。こうまで乱暴に進んできた話を「まとめ」るために強引に運ばれるクライマックス。

 普通なら、ここまで乱暴だと評価の対象にならないのだが、悔しい事にストレスを抱きながら最後まで見入ってしまった。
 元々、浦沢義男氏の大ファンだしワタナベシンイチ氏も好きだから、乱暴だったり強引だったり唐突だったりするのは実の所嫌いじゃなかったりするのだ。でも雑なのはダメ。この芝居は「乱暴さが丁寧だった」とでも言えばいいのかな。
 娘について何か気付いている母ちゃんがそれを敢えて無視してマイペースを保っているあたりも「運命に抗う靭さ」のように見えた。やってる事は負けないぐらいデタラメなんだけどね(苦笑)。

 別件だけど、自称異能者によってしっちゃかめっちゃかな事態に陥りながら
 「それでも結婚式はやるんだ。あの2人を笑顔にするんだ」
と、自称異能者のねじけた「力」を確固たる意志で跳ね返して見せたウェディングプランナー達の爽快なまでに単純な、しかしそれ故強固な在りようを描いてくれた事は、ブライダル産業に携わった者としてとても嬉しく、ありがたかった。"The show mast go on."本番で逃げる奴はいくら言い訳してもダメ。それはウェディングプランナーも役者も同じなのだ。

 個々にはかなり乱暴な要素を多く含みながら、それらをむしろ利しつつ芝居を成立させるバランス感覚が演出家にはあるのだろう。ここまで乱暴な設定と展開をねじ伏せるようによくぞまとめたは思う。どこまでが原作にあるもので、どこまでが演出家が脚色した部分なのか判らないのでどちらの仕事によるのかも判らないが、脚本選定から一本の芝居にまとめたのは演出家の仕事だと思う。今回の舞台だけ見る限りあまり高得点はあげられないが、これだけは言える。
 「僕、こういうのも嫌いじゃないかも…」
 ただ、次の公演にまい子さんが出てなくても行くかと問われれば、多分行かない。ちょっと気に入った程度の芝居を片端から観られる程の余裕はない。甲府は遠いし、経済的にも時間的にもそんなにゆとりはないんだ。ごめん。
by sompi1 | 2006-06-12 19:47 | レヴュー | Trackback | Comments(0)

蟲音(むしのね)・前

 アニメ「蟲師」のサントラ。折角ポイントカード作ったからゲーマーズで買おうと思ったのに前回のアキバ行きでは「品切れ」そして今回は入荷してなかった。仕方なくヤマギワソフト館へ行ったらあったので購入。買ってみたら「前」とある。まだ「後」が出るって事か。
 アニメの中で流れていたBGMはどれも「音」を聴かせるものだった。同時にいくつもの音を重ねず、個々の楽器の音色を引き立たせる手法は西洋的な「シンフォニック」とは異なる「モノフォニック」たまに「ポリフォニック」な感じで、複数の楽器が同時に鳴ってもやはり個々の「音」が聴こえてくる印象だった。今時アニメにこんな「見える」音楽を書いてくれる人は少ない。増田氏の才能は稀有のものだと思う。
 CDで聴くそれはアニメの背後に流れているのより当然何倍もクリアで、しみじみ聴けるものと期待していた。いやクリアではあるのだが…音がキツいのだ。ギラついている。そのうえ澄んでない。シャープなのはいい。でももっとこう、繊細さというか軽やかさというか、そういう印象が欲しかった。増田氏は「音の隙間」を描くのに長けた人なのだが、その「隙間」に透明感や深みがない。増田氏の「寂しげ」「もの悲しげ」な楽曲にはどこかしら彼特有の優しさが伴うのだが、すっかり重くなってしまっていて息苦しい。彼の「音」を聴かせる楽曲にエンジニアもそれなりのスキルをもって「音」で応えて欲しい。
 「ひんやりした暖かさ」がすっかり削がれてしまっていて、ちょっと残念。
 もしかして、うちのシステムが変なのか?あちこち持ち歩いて確認せねば。
by sompi1 | 2006-06-03 05:53 | レヴュー | Trackback | Comments(1)

クロスゼロ

 劇団離風霊船公演。
 前回公演「ゴジラ」で次回公演のタイトルが「クロスゼロ」と知った時、脳裏をよぎったのは"zerocross"という単語。電気屋なら普通に使うこの単語が何か関係あるのか気になっていた。実際見たら、確かに同意の言葉らしかった。大橋氏との「理系つながり」をちょっと感じた。
 ポゼッションのシーンで志織が嫌そうな表情をするのだが基本的に客観的な「嫌そう」なのに何故か海老原さんの時だけは表情に「不機嫌さ」が感じられたのはどこまで演技なのだろう…(気持ちは解るぞ!:苦笑)。伊藤さん狙い通りでしたよ(笑)。
 今回は大仕掛けが最後にドーンではなく、もうのっけから大盤振る舞い。ドラマも魅せるし、どこまで行くんだリブレ。
 そう言えばスズナリには以前CANONが入ってたと思ったけど、今はないのかな。くみさんがあんなに喜んでたのに。照明のための横棒が入り組んでて見えなかっただけなのかな。
by sompi1 | 2006-06-03 03:42 | レヴュー | Trackback | Comments(0)