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IRDX-F

 劇団離風霊船25周年記念公演、なのだそうだ。四半世紀。「歴史」の中ではほんの一瞬でも、一人の人が関わり続ける年月としては結構長い。そして、僕が最初にこの劇団の公演を観た新宿タイニイアリスの「ゴジラ」(初演を「ぴあ」で知って気になったがパス、すぐ後タイニイアリスで再演の情報を見て縁を感じて行った)を観たのは1987年だったらしい。僕もこの劇団の公演に通い始めて20年を越えていたのだった。ずっといる人も少なくない(これも凄い事)が、抜けた人もいれば、新しく入った人もいる。劇団の構成員だってずっと同じではない。それでもリブレはずっとリブレであり続ける。リブレが今回もリブレである事の凄さと嬉しさを少しく感じられる歳に僕もなってきた。

 今回は劇団オフィシャルのメールDMだけでなく、山岸諒子さんから郵送のDMも届いた。何故か僕の家ではなく、所属するNPOが間借りしているお寺宛に。どこでこの宛先を?ゆっくり問いただしたかったが後述の事情でそれは叶わなかった。
 DMにはこたびの公演案内だけでなく彼女のジャズシンガーとしてのソロデヴューの告知も入っていた。役者としてもファンではあるし、それ以上に憧れのあのひととの再会の機会を与えてくれた大恩人でもある。来月また上京か…鎌倉もアリかな。

 さて、IRDX-F。"Intelligent Robot DeluXe - Famly type"要するに「アンドリュー」のリブレ版の体(この「体[てい]」って表現、声優業界で流行っているらしい)。ただしアンドリューはあくまで家政夫アンドロイドとして作られたのが心を持ってしまったという展開だがIRDX-Fは最初から「家電」でありながら同時に「人間と共存する存在」を目指して開発されている。設定的には「鉄腕アトム」に近い。まぁ、作者の世代もあろう。しかし大橋さんが書くとアトムのようにはならない。敢えて似た設定から始める事で彼の「色」が際立った感じだ。
 Sleepモード中に夢を見るロボット達。しかし彼らの夢は人間のそれとは違っていた。アンドロイドは電気家族の夢を見るのだ。小林/相川両氏率いるロボット家族のロボットぶりも見事なのだが、それ以上に伊藤氏の「普通の主婦」の「堂々たる普通っぷり」の見事さに感心したなんてのはちょっと失礼かも(苦笑)。

 かつてのリブレは小劇場のスケールを超える大仕掛けをウリにしていたが、近年仕掛けが着々と地味になってきている。手を抜いているのではない。むしろより凝った造りになっている。舞台上の台所セットのシンクの蛇口からはコックを開けばいくらでも水が出たりする。まさかこのために水道配管したのか?排水はどうしてるんだ?さりげなく、さもあたりまえのように、結構凄い事をやってのける。あの「大仕掛けのリブレ」から「更に一段進んだ」姿だと思う。セットには凝るが、もうセットの仕掛けで目を引く必要はない、むしろそれらに気を取られたくない、芝居を観てくれ。そんな気概を感じる。

 諸々の都合で初日(5/21水)に観たのだが、平日なれば開演19:30。新宿22時の終バスで帰る身には結構スリリングだ。しかも前説によれば今回は上演予定時間が1:50だと言うではないか。駆け込みだ。アンケートゆっくり書く暇もない。諒子さんが出てくるの待って話しかける時間も勿論ない。謎の解明は後日だ。走れ!

 さてしかし。10月の公演は横浜ですかい。行きたいけど、甲府から横浜って意外に遠いんだよねぇ。
by sompi1 | 2008-05-22 02:54 | レヴュー | Trackback | Comments(1)

ラッキー・ガイ

 「Love Letters」でご一緒した大沼氏が出るというので観に行った。ジパング・ステージ公演「ラッキー・ガイ」。

 「Love Letters」の打ち上げの席で大沼氏は「シチュエーション・コメディ」という言葉を何度も印象的に使っていた。その何たるかはつまる所舞台を観ずして解り得ないのであろうと思い都合をつけて出かけていった。
 なるほど、これがシチュエーション・コメディなるものか。というよりもっと低い所で僕は「コメディ」というものを初めて解した気がする。「コント」は「笑い」が「目的」だが「コメディ」では「笑い」は「要素」もしくは「媒体」なのだな、と。必須の要素でありながらそれは目的ではないのだ、と。
 アゲアゲのテンションでほぼ常時笑わせてくれた。そしてちゃんとドラマも胸に届けてくれた。

 今回、同じ酒場"Lucky Guy"で展開するもう一本「酒場でダバダ」と2本ひと組で、15日には昼夜でその両方を観る事もできたのだが、昼間別の用と抱き合わせで日程を工面したので大沼さんの出る「ラッキー・ガイ」だけを観た。もう1本も観てみたいとちょっと思った。でもごめん、今の暮らしぶりではそこまで無理利きません。

 19時半開演、上演105分。新宿22時の終バスが心配で最悪舞台が終わらなくても退場しなければならない…と思っていたが、ラストのあたりでは見入ってしまって時計なんか完全に忘れていた。間に合ったからいいようなものの、危なかった。でももし時間がヤバかったとしても、席を立ち難かっただろうなぁ。
by sompi1 | 2008-05-16 03:05 | レヴュー | Trackback | Comments(1)

少林少女

 これがオフィシャルサイトなの?
 「少林サッカー」「カンフー・ハッスル」等に繋がる(特にシリーズというわけではない)1本として観た。割と楽しめた。柴咲コウって頑張ってるな、と思えた。
 「カンフー・ハッスル」はまだ観てないが「少林サッカー」は観た。それを踏まえて「少林少女」を観ると…もっとハジけてくれてもよかったかな。なんかまとめようとし過ぎたかも。

 と、ところで。富野さん、なんでまたそんな所にお座りになってらっしゃるんですか。びっくりしちゃいましたよ。いえぃ!
by sompi1 | 2008-05-03 00:00 | レヴュー | Trackback | Comments(0)

夜叉王の面

 劇団パラノイア・エイジ公演。下北沢「劇・小劇場」にて。5/1に観劇。劇場前の花屋がクレープ屋になってた。次に花が入用になったらまた探さねば。
 毎度のごとく秋葉原で大量に買出しをして受付で荷物を預ける。久しぶりの上京だから荷物も多い。
 「前回もそんな事言ってましたね」
 受付でツッコまれた。たはは。はい、いつもです(ひらきなおり)。

 吉田さんは静かに「雰囲気」を出す。あまり大きな感情の起伏を見せずに、静かに淡々と「雰囲気」を出す人、という印象がある。具体的な台詞よりも「美しく佇む」というのが彼の見せてくれる一番の「芝居」に思える。…それって役者的には褒めてる事になりますか?(汗)
 役者だから何でもやるのが建前ではあるけど、イメージってのも大事だ。他で彼が「ガハハ」なんて笑うスケベな三枚目キャラを演じるのを見ていたらこういう芝居の時見る方の目が違ってしまう。こういうのも「キャラクター俳優」に分類していいのだろうか(多分違う)。

 いつもながらここの芝居は複雑。話もある程度複雑なんだが、それ以上に見てて気分が複雑になる。特に佐藤さんはいつも「誰かのために自分が悪の汚名を着る」ような役どころが多い。それって俯瞰的には美談なんだけど、娯楽的にはスカッとしないのだ。例えて言うならサンマのはらわたのような、と表現してしまったらちょっと乱暴だろうか。
 どんなにうまい物でもそればかり食っていたら飽きるし栄養も偏る。それだけで飲んだら苦いばかりのコーヒーや茶も甘い菓子と一緒だと互いを引き立てておいしい。娯楽もいろんな成分を摂取する中にあってこそこのパラノイアが心においしいのであって、これだけで見ると結構「毒」を含んだ「オトナの娯楽」なんだと思う。だから多分パラノイアだけ見てると幸せになれない(失礼)。
 パラノイアをおいしくいただくために他にもいろんな成分を摂取する。既に楽しみ方の順番も履き違えてしまっているかも知れない(苦笑)。まぁそこまでは冗談としても、この「毒」も含めた全ての好きな物をいつもおいしく味わえるよう、日々バランスを取りながら暮らしていくというのも現代人の生活には大事な配慮なのかも知れない。
 今宵もおいしく服毒いたしました。ごちそうさま。
by sompi1 | 2008-05-02 23:52 | レヴュー | Trackback | Comments(0)